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今井神社古墳 いまいじんじゃこふん
前橋市今井町818・前方後円墳・市指定)
今井神社古墳(前橋市)
(いずれも2018.12撮影)
10時から用事があるので9時まえに訪れたところ、ニワトリのコケコッコーが聞こえてきた。太陽を呼び起こす霊鳥として、神社が飼っているのかも知れないが、ちょっと遅くないかい? 
12月も半ば、イチョウは葉を落として、境内を黄色く染めていた。

別名、荒砥(あらと)村301号古墳の案内板を読み、全長71mの前方後円墳と確認した。そして、「主体部は、社殿建立の際掘り出され『組合せ式石棺』と思われる石棺の一部が残存している」とあったので、残存石棺を見学できたらと思った。
今井神社古墳の側面・組合せ式石棺の一部(前橋市)
まず、後円部の神社社殿に向かって階段を上った。墳頂から前方部をみたら祠らしきものがある。鞍部へ下りて近づくと北向観音の大きな文字が目に入った。神社も同じ向きで、どちらも北向きとは珍しいのではないか。
そして、側面の写真を撮ってから気づいた…、石棺の一部をまだ見つけていないのを。確認に案内板を再び読もうと戻ったところ、案内板のよこに鎮座していた。ああ、灯台下暗し。
囲いのなかに分解された石材は積まれ、蓋石には縄掛け突起がある。お富士山古墳のように保存されていればよかったのに、これだけの石材では組み合わせられないのか。

なお、左写真は古墳の側面で右上は今井神社、黄色い矢印の下は北向観音。右写真は案内板よこにあった、石棺の石材だ。