ホーム | 古墳 | 城郭 | 旧跡ほか

八幡塚古墳 はちまんづかこふん
渋川市北橘町真壁丸山2022-2ほか・円墳・市指定)
八幡塚古墳(渋川市)
(いずれも2019.7撮影)
旧北橘村にあった140基ほどの古墳はほとんど壊されたが、この八幡塚古墳が真壁古墳群の東端で発見され、平成7年に発掘調査されている。
わかりづらい場所で、3つに分岐しているところは右側の坂道をいけば、まもなく矢印付きの看板に辿り着ける(左上の写真)。そして、笹のトンネルを抜けたところにロープが張ってあって、工事現場にあるような立入禁止の札が下がっていた。ただ、ちかくに案内板がみえたので、そこまでは入らせていただきました。

八幡塚古墳(渋川市)「表面は自然の地形にとけ込み、長くその存在が知られていませんでした」と案内板にあるように、丘陵地帯に埋没している。どこに円墳があるのか周りを眺めて、竹林まえの斜面の盛り上がりにアタリをつける。だが、案内板の向きが古墳とは反対なのが、気になった。
宅地造成の際に見つかった八幡塚古墳は径9.6mの小さな円墳で、7世紀後半の築造と考えられ、石室から銀象嵌の鍔(つば)や、はばき(刀の手元にはめる金具)、直刀1振りが出土している。
左図は案内板から撮った。上が石室の実測図で、下が鍔と、はばき。石室の奧壁は3畳ほどの巨石である。

以下、余談。帰り道、紅葉マークの軽トラは遅かったが、こちらの気持ちを察してか「スピードより安全運転」の大きなステッカーも貼られていた。
<参考HP>
渋川市 旧北橘村地区の指定文化財>八幡塚古墳出土直刀・刀装具