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平井地区1号古墳 ひらいちく…
(藤岡市三ツ木東原249-6ほか・円墳・県指定)
平井地区1号古墳(藤岡市)
(いずれも2019.4撮影)
墳丘に1本だけ残った大きな梨の木。そよ風に白い花びらを散らし、美瑛のセブンスターの木のようだ。あるいは、孤高のブナ(中倉山)かな。写真の右下、北側に垣間見えるのは、宗永寺舟形石棺が保存されているお寺の瓦屋根で、こちら側が一段高い丘になっている。手前の白っぽい建物は保育園だ。
現地に設置された案内板によれば、径24m(『群馬県古墳総覧』では30m)で、高さは3.5mの円墳だ。両袖型の横穴式石室は、埋められていて見学できない。

ちかくの藤岡歴史館では、平井地区1号古墳の企画展を実施。石室が宗永寺がある北を向いているのは、地形に合わせたためだろうと教えていただいた(北向きの開口は珍しい)。
平井地区1号古墳の銀象嵌円頭大刀、金銅装単鳳環頭大刀(藤岡市)また、石室から出土した銀象嵌円頭大刀(右上の写真)、金銅装単鳳環頭大刀(右下の写真)といった貴重な装飾大刀を見学できた。
手持ちの小型デジカメでは写りの悪さは仕方ないが、円頭大刀は亀甲繋文と鳳凰文を柄頭に銀で象嵌している(銀線を用いて模様を埋め込んでいる)。
環頭大刀については、環の内側はお隣の皇子塚古墳が龍で、こちらは鳳凰である。(単鳳環頭大刀はいままで見学した古墳では小泉大塚越3号墳で出土している。)
なお、直刀も展示されていて、鉄製のためか錆びだらけだった。
<参考HP>
藤岡市>平井地区1号古墳