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東浦古墳 ひがしうらこふん
(久喜市菖蒲町小林東浦5122ほか・前方後円墳)
東浦古墳 (久喜市)
(いずれも2019.8撮影)
ちかくでホームセンターがオープンしたので旧菖蒲町を訪れ、物見塚古墳と合わせて見学した。てまえの田んぼでは、稲が梅雨時の日光不足を補うように灼熱の太陽光を浴びていた。そして、東浦古墳(の一部)は雑草が迫っていても、刈り払いしてあり特定できた。

この東浦古墳は、6世紀に築造された前方後円墳である。地肌が露わな盛り上がり(上の写真。下の写真では矢印のところ)を現存する古墳だと考えていたら、ご近所の方はちかくの林(下の写真の左側)を指して「古墳には野生動物がいるから、なかに入ると危険」と教えてくれた。
助言を守って林の外側から覗いたかぎりでは、盛り上がりのない平坦地で古墳か?と疑問に思ったが、全長は60m弱なので削平された古墳の一部だったかも知れない。
現地を実際に見ても案内板も無く、この古墳は全体像がわからない。下記の<参考HP>では遺物として埴輪をあげ、瓦塚古墳(さきたま古墳群)や生出塚2号墳(鴻巣市)のものと類似性が認められるという。生出塚埴輪窯跡でつくられたのかも知れない。
なお、ご近所さんは東浦古墳は個人の所有で、「とうら」古墳といっていた。
<参考HP>
久喜市>久喜市埋蔵文化財調査報告書 第3集 東浦古墳