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巣鴨庚申塚 すがもこうしんづか
(東京都豊島区巣鴨4-35)
巣鴨庚申塚(東京都豊島区)
(いずれも2019.1撮影)
都電の停留場名になるほどの、巣鴨庚申塚。王子から乗ったレトロな都電は、はしゃぐ幼稚園児たちに辟易しているうちに庚申塚停留場に着いた。
停留場から50mほど、猿田彦大神の提灯が下がった門をくぐると、狛犬のように左右に鎮座したお猿さんが迎えてくれる。三猿も彫られているのでこれも庚申塔かな。写真を撮るために、数人の参拝客が帰るまで由来記や案内板を読んでいた。(庚申信仰については、「庚申様と庚申山」を参照して下さい。)

「江戸名所図絵 巣鴨庚申塚」ここは中山道の板橋宿てまえの立場(たてば、休憩所)として、旅人の往来がはげしくて、よしず掛けの簡単な茶店もあった。
その様子は黒地の案内板から撮った「江戸名所図会」に描かれている。(鮮明な画像をお望みの方は、国立国会図書館デジタルコレクションをご覧下さい。)
また、文亀2年(1502年)に造立された庚申塔は明暦の大火後、復興木材が倒れて壊された。門のまえには、「庚申塔造立 五百年記念」の、まだ新しい石碑がある。明暦3年(1657年)に再建された庚申塔は本堂内にあるが、閉まっていて撮影できなかった。
帰路は外国人客も行き交う巣鴨地蔵通り商店街を冷やかしながら、巣鴨駅に向かった。