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| 大黒銅山跡 だいこくどうざんあと (黒部市宇奈月町) |
![]() (1994.8撮影。地図は国土地理院の電子地形図に赤字の文字を追記) |
| 山の写真を整理していたら、「祖母谷温泉←大黒銅山跡→唐松岳」の道標がある写真を見つけた。30年まえの写真で恐縮だが、北アルプスで採掘した銅を牛に運ばせていたと思い出した。 大黒銅山跡は唐松岳(2696m)と餓鬼山(2128m)を結ぶ、登山道の中ほどにある。五竜岳に登頂後、唐松岳頂上山荘で一夜を過ごし、欅平へ下っているときに通った。(牛は反対に唐松岳を越え、白馬村の麓まで精錬した銅を運んでいた。) 大黒銅山跡を改めて調べると、国民病であった脚気の話も。鉱山の開発を始めて数年後、明治44年に脚気のため鉱山小屋に越冬していた6名が亡くなっている。野菜を食べなかったビタミン不足が原因らしい。閉山は大正時代。 たしか『坂の上の雲』(司馬遼太郎著)だと思うけど、脚気の問題に触れていた。日露戦争の際には、日本陸軍は戦闘ではなく脚気で多くの兵士を失っているのだ。 以下、余談。唐松岳から欅平に向かうルートは、いまでも利用されているのかな。心配だから着いたら電話して欲しいと、唐松岳頂上山荘からいわれるほど寂しい道だった。 当日は登ってくる数人にしか会わなかったが、山道が終わった祖母谷温泉、そして欅平駅周辺では大勢の観光客が溢れていた。宇奈月温泉に向かうトロッコ列車も何時間も待たされた。観光客の皆さんは、前もって、帰りの券を手に入れていたからだ。 <参考HP> 市立大町山岳博物館>「山と博物館」第53巻第11号(PDF) |