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 水沢山登山
水沢山、マップ水沢山に登り始めたのは、10数年前だ。(写真は森林公園側から望んでいる。)当時は初日の出を拝もうと、大晦日に夜間登山をする者がいるくらいで、普段は登山者にめったに出会わなかった。
でも、最近は展望のよい山と知られてきたせいか、穴場だった山も同好の士を集める。毎日のぼっている地元の方もいて、頂上には登山ノートも備えられている。
ただ、ぐんま百名山に選定されなかったのはとてもザンネンだ。榛名山の一部と見なされたのだろうか。

関東平野の展望台
関東平野を上越国境の山々に向かうと、榛名山塊の前衛、水沢山にぶつかる。だから、ほかの山に邪魔されずに見晴らしがよいはずだが、スッキリ見渡せる日はそんなに多くない。
冬の晴れた日でも、なんとなく靄がかかっているのは、排ガスが影響しているらしい。群馬は車の保有率が高く、関越も近くを走っている。眺望を望むのであれば、排ガスを吹き飛ばす風の強い日がよいかも。群馬は空っ風でも知られている。頂上から眺める眼下の高い建物は群馬県庁、前を利根川が流れている。
水沢山には東の水沢観音、西の森林公園に登山口があって、それぞれにお楽しみがある。
水沢山、肩の石仏群、水沢観音、石段の湯うどんを食するか
登山口の水沢観音周辺には、うどん屋さんが軒を並べる。うどんシコシコ、まいたけの天ぷらカリカリでとっても美味だ。水沢観音は正式には「坂東十六番札所 五徳山 水沢寺」、そして釈迦堂では円空仏をはじめて目にした。
境内の長い階段から登山が始まる。雑木林を抜ける急坂は、水が流れた跡のなのか。噴火による軽石ゴロゴロ、登山者ズルズル…、けっして登りやすいものではない。冬場には降雪もあって凍結にご注意を。
肩には石仏がいっぱいで、休憩しながらよく見よう。引き締まった顔に太刀や弓矢を携えた甲冑姿で、12体ある。調べてみると、薬師如来の信仰者を守る武神の、十二神将(しんしょう)である。頭に十二支の動物を乗せているので、間違いないだろう。これは室町期のものらしい。
それとも温泉?
伊香保温泉、スケートセンターを経て、森林公園の登山口に。なお、スケートセンターは競技用のみで、いまは一般に開放されていない。
こちらの登山道もあまりよくない。防災無線中継局まで続く木の階段が朽ちかけているので、けっこうシンドイ。でも、登山口に車を停めれば、30〜40分で頂上に立てるのは魅力だ。
そして、下山口にすると、温泉で汗を流せる。無料の露天風呂もあるが、公営の「石段の湯」は銭湯なみの料金でオススメ。ただ、自動販売機にジュース類はあってもビールがない。
(2006.4記)
<追記>
スケートセンターは、2017年シーズンから一般にも開放されるようになった。