ホーム | 古墳 | 城郭 | 旧跡ほか |
甲塚古墳 かぶとづかこふん (下野市国分寺847・帆立貝形) |
(いずれも2019.4撮影) |
見学日は天平の丘公園では花まつりを開催していて、八重桜を愛でにかなりの人出だった。 しもつけ風土記の丘資料館で甲塚古墳の場所を確認したら、「何回も出入りすると駐車料金がそれだけ掛かるので歩きがよい」と。貧乏な古墳見学者は東・西の駐車場が有料(400円)なので、南の駐車場(無料)に駐めていた。 甲塚古墳は下野国分寺跡の南西にあり、木が生い茂り林のようになっているので古墳だとはわかりにくい。 国分寺跡を訪れた人が、目立つ案内板に誘われるくらいだ。林のなかを確認しても、雑木や竹で全長80mの墳丘すらわからない。築造は6世紀後半。 周りを砂利で囲んでいて、周堀を表現しているのか。横穴式石室は前方部、ホテルの側にある(右上の写真、右の3枚の写真は資料館で撮影)。このホテル、しもつけ風土記の丘には場違いのようだ。 さて、甲塚古墳の特徴は、出土した形象埴輪にある。 資料館の馬形埴輪彩色復元図(右中の写真)では、埴輪の遺存状態がよくて埴輪に塗られた彩色(赤・白・黒・灰)も復元したと述べている。 平成16年度の発掘において、機織りをする女性を表した機織形埴輪も出土している(右下の写真)。腕のよい職人によるものか、かなりの細工だ。当該写真の左下は、機織形埴輪を彩色した復元図である。 <参考HP> 下野市>甲塚古墳出土遺物が正式に国の重要文化財へ |