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いなり塚古墳 いなりづかこふん
渋川市赤城町樽515-2・円墳・市指定)
いなり塚古墳(渋川市)
(いずれも2019.3撮影)
駅でいえば上越線の渋川駅と敷島駅の中ほどで、運がよければ臨時運行の「SLぐんま みなかみ」を遠目に望める。この辺り、渋川市と合併するまえは旧赤城村で、ビニールハウス群にイチゴ狩りの人々が押し寄せていた。

道路脇の案内板によれば、いなり塚古墳は径20mほどの円墳で、利根川左岸の河岸段丘に、6世紀中後半に築造された樽野本古墳群の主墳だという。
樽野本古墳群自体がわからないが、『群馬県古墳総覧2017』には3号墳のみ掲載されていて、現状の欄は×で削平なので、いなり塚古墳とは異なる。後日、再確認したら、いなり塚古墳は別名の横野村31号古墳で載っていた。

いなり塚古墳の石室(渋川市)墳丘には葺石が垣間見え、テラスもしっかりわかる。回り込んだ裏側に無袖型の横穴式石室が開口し(上の写真)、幅は狭くて自然石の乱石積だ(右の写真)。
壁面に赤色の顔料が塗られているらしいが、確認できなかった。馬具や玉類が出土している。
<参考HP>
渋川市>旧赤城村地区の指定文化財