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大室古墳群 おおむろこふんぐん (前橋市西大室町2545) (前二子古墳 中二子古墳 後二子古墳 小二子古墳 内堀1号墳 内堀4号墳) |
左は案内板から撮った配置図で、必要箇所だけ切り抜いた。内堀1号墳はM−1号墳、内堀4号墳はM−4号墳と記されている。 大室古墳群は赤城山の南麓にあって、公園として整備されている。案内板によれば6世紀ころ、南の前二子古墳から順に築造されたという。東には、豪族の屋敷跡である梅木遺跡も見つかっている。 古墳だけの見学であれば、南口より北口駐車場が便利だ。訪れたときにちょうど、前橋駅行きのバスが発車するところだった。そして、前二子と後二子は石室を公開している(要日時確認)。 前二子古墳 まえふたごこふん (前方後円墳・国指定) |
(「線刻人面のある円筒埴輪」「小像のついた円筒埴輪」2019.8、 ほか2017.12撮影) |
明治13年には英国外交官アーネスト・サトウが調査に来ている。サトウは親日家で、日本初の科学的な出土品調査をした。石室はセンサーライトがついて、レプリカの土器でも雰囲気はある。壁の一部にかすかに赤く見えるところはベンガラかな。 中二子古墳 なかふたごこふん (前方後円墳・国指定) |
全長111mと大室古墳群でもっとも大きいが、石室(の痕跡)は見当たらない。内堀と外堀をわける中堤には円筒埴輪のなかに人形埴輪が…、もちろん復元されたもの。 右は群馬県立歴史博物館の企画展で撮った、「線刻人面のある円筒埴輪」だ。頬には、入れ墨と考えられている線もある(拡大写真参照。『HANI-本』では向かって右の頬の、2本の斜線としているが、他にもありそうだ)。 後二子古墳 うしろふたごこふん (前方後円墳・国指定) |
石室の石が大きく、半地下式にして盛り土を節約したという。近づいたらセンサーライトがついて内部の様子がよく分かる。 パンフを読んでいたら、発見された馬型埴輪は「人が乗る馬型埴輪」(四天王寺宝物館蔵)と制作者が同一人物だったという。 ほかに、「小像のついた円筒埴輪」(群馬県立歴史博物館の企画展で撮影)が出土している。上はサルの親子、下はイヌのようだ。古代でも犬猿の仲だったのかな。猿形埴輪は犬形埴輪に比べて出土は少ない。 小二子古墳 しょうふたごこふん (前方後円墳・国指定) |
全長33mの小さな前方後円墳で、石室の入口は破壊を受けないで残され塞がれた状態である。石室自体は石を抜き取られ破壊されているものの、埴輪はたくさん発見されたという。 なお、小二子古墳のちかくに小高いところあったので別の古墳かと思い確かめたら、水琴窟への道が辿っていた。 内堀1号墳 うちぼりいちごうふん (前方後円墳) |
帆立貝式の前方後円墳。この古墳だけ広場にあるので、墳頂に至る道は多くの人が登ったせいか、写真を見てわかるようにかなり削られている。石室はわからなかった。 内堀4号墳 うちぼりよんごうふん (円墳) |
この内堀4号墳のみ円墳で(ほかは前方後円墳)、石でアタリを付けているところは石室の開口部かな。ちかくの「大室はにわ館」には親切なボランティアがいて、パンフもあるので見学のまえに訪れるとよいでしょう。 <参考HP> 前橋市>大室古墳群について トップ(この頁のいちばん上へ) |