ホーム | 古墳 | 城郭 | 旧跡ほか

小見真観寺古墳 おみしんかんじこふん
行田市小見1124・前方後円墳・国指定)
小見真観寺古墳と2つの石室(行田市)
(2019.10撮影の銅鋺以外は2018.3)
案内板によれば全長112mの前方後円墳(行田市教育委員会のHPでは102m)には、後円部と鞍部付近に緑泥片岩の一枚岩を組み合わせた横穴式石室がある。左上の写真の階段を登らずに右へいけば後円部の石室、階段を登ってすこし下れば小さめの鞍部石室だ。
後円部の石室(右上の写真)は前・後室の複室で、間仕切りなのか岩の形がおかしい。鞍部の石室(右下の写真)は後室のみ現存し、前室については明らかではないというが、明治13年の発掘調査で多くの小見真観寺古墳の銅鋺(行田市)副葬品が出土した。右の写真は、さきたま史跡の博物館の企画展に出品された銅鋺で、右上は有蓋脚付である。
そして、いずれの石室も鉄柵で保護されていても、見学日には鍵は掛かっていなかった。

なお、行田市のコミュニティバスを小見の停留所で下車したら、もう真観寺だ。この真言宗寺院の観音堂には秘仏・木造聖観音立像(藤原仏)が安置されていて、県指定彫刻。そして、観音堂のうらが小見真観寺古墳である。

<参考HP>
行田市>小見真観寺古墳