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金崎古墳群 かなさきこふんぐん
(埼玉県皆野町金崎・円墳・県指定)
金崎古墳群(埼玉県皆野町)
(いずれも2020.12撮影)
(地図は国土地理院の電子地形図に写真を付加し、文字を追記)

金崎古墳群の現存4基を訪ねた。いずれも標柱はあって、大堺3号墳には古墳群についての案内板が2つ設置してあった。4基目の天神塚古墳を大堺4号墳としたいが、こちらの字(あざ)は岩下だった。
高さ3〜5.2mの群集墳は、大堺1号墳以外は横穴式石室が開口している。案内板では長瀞系変成岩の板石や割石を使用と述べ、これは緑泥片岩ではないかな? 緑泥片岩としたら、これほど多くの小口積みを見学したのは初めてだった。
大堺2号墳・3号墳は胴張形、天神塚古墳は短冊形で、遺物と合わせて推定すれば3号墳は7世紀初頭、天神塚古墳は6世紀後半の築造である。以下、見学した順にコメントを。

大堺2号墳 12月も半ば、墳丘の草には霜が降り、墳頂にはいくつかの石材らしきがあった。墳頂から眺めれば鉄柵が設置してあり、ここが石室の開口部。ご近所さんから、「ちかくに2つ古墳があって、1つは穴が無い。お寺のまえにも古墳がある」と助言をいただいた。

大堺3号墳 いったん墳丘に上がってから、階段で下がって石室へ。鉄鎖には、進入禁止マークが下がっている。そして、案内板のひとつは天井石崩落まえの写真とともに、保全工事に触れていた。

大堺1号墳 金崎古墳群で良好な墳形を保つのは、1号墳だけ。お隣なので3号墳からも見えるが、写真は道路側にいって撮った。なお、まえは畑なので、お邪魔しないよう1号墳寄りを進んだ。

天神塚古墳 別名、氷雨塚。長興寺まえ、金崎神社よこにある。そして、石室が開口している反対側の墳丘には、古墳とは関係ない立派な記念碑が2つ立っていた。
<参考HP>
皆野町>金崎古墳群