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おとうか山古墳 おとうかやまこふん (前橋市富田町東曲輪858・円墳) |
(2021.6撮影) |
周辺の耕作地では麦が色づき、間もなく収穫かな。おとうか山古墳の場所はわかりやすく隣接の畑ともども、U字溝をブロックのように積み上げ土留めにしていた。 案内板は無いが、標柱にお稲荷山古墳と手書きされていた。グーグルマップでは、おとうか山、お稲荷山の2つの古墳名が並んでいる。なので、はじめは2つの古墳があると思っていた。『群馬県古墳総覧』ではおとうか山古墳で別名、荒砥(あらと)村344号古墳だ。 標柱には古墳名のほか荒砥史談会、富田町自治会と書かれ、お稲荷山古墳とはおそらく地域の呼び名で、墳丘にお稲荷さまが祀られていたのかも知れない。残念ながら、木々ほかが繁茂して、墳丘を上れる状況ではなかった。 道路脇の裾には4基の墓石があって、昭和60年日付の石碑に土地改良整備事業でこの地に移転したと述べられていた。 土地改良に先だって、昭和54年に実施された発掘調査によれば、径28〜29.5m、周堀の幅3〜3.5mである。築造時期は二ツ岳(榛名山系)の火山灰や壺型土器によって、古墳時代中期とされた。 |