ホーム | 古墳 | 城郭 | 旧跡ほか |
古海松塚5号墳 こかいまつづか… (群馬県大泉町古海・円墳) |
(5号墳全景2021.10、ほか2019.8撮影) |
5世紀末から7世紀はじめに築造された、古海松塚古墳群は60基ほど。訪れたのは古海松塚5号墳で、ほかのほとんどは宅地化などにより消滅している。 掲載した古海松塚古墳群の分布図は、古墳ナンバーが見づらいので、こちら(PDF)でどうぞ。分布図は群馬県立歴史博物館の企画展で撮影したもので、5号墳の文字と矢印を付記した。 住宅地にしては広い古海第二公園。ブランコや滑り台が子どもたちを待っているが、女性が散歩しているだけだ。 古海松塚5号墳のところは木々がまとまって茂り、堆肥づくりの落ち葉を貯める囲いが脇に控えている。 土地区画整理事業の完成記念碑はとても立派なのに、古墳群や5号墳の案内板は無い。径15mほどの円墳にしては高さがなくて、『群馬県古墳総覧』では現状を△にしている。 古海松塚11号墳の埴輪 古海松塚古墳群の遺物は、大泉町文化むら埋蔵文化財展示室で見学できる。11号墳(消滅)の展示が多く、右の馬形・人物埴輪ともに11号墳の出土。 ただ、『群馬の古墳物語<上巻>』(上毛新聞社)で紹介されていた馬形埴輪は、群馬県立歴史博物館にいまも貸出し中であった。 写真は博物館の企画展で撮影したもので、いずれも『HANIー本』(群馬県)に掲載されている。 馬形埴輪は目、鼻の孔、そして耳が平らな顔の前面にあって、ヒラメ馬といわれる。足もちょっと短め。人物埴輪は頭部のみで、額に櫛を線描してあるので女性だ。 なお、帆立貝式の11号墳は5世紀後半の築造で、全長33m。出土品は、すべて県指定である。 |