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虎塚古墳 とらづかこふん
(ひたちなか市中根3494-1 ・前方後円墳・国指定)
虎塚古墳(ひたちなか市)
(いずれも2025.1撮影)
ひたちなか市埋蔵文化財調査センターには広い駐車場があって、ここから歩きで虎塚古墳に向かう。
彩色壁画で知られる虎塚古墳は、全長56.5mの前方後円墳。後円部径32.5mなのに、前方部幅は38.5mと、後期古墳らしく前方部が発達している。高さは5.7m、5.2m(センターの掲示では7.5mと7.2m)とそんなに変わらない。築造は7世紀後半である。
墳丘の写真は前方部側から撮っているので、後円部南の横穴式石室の開口部は見えない。てまえに黄色い札が掲げられ、「まむし ちゅうい」と平仮名で書いてあった。冬はまむしは冬眠しているので、横穴式石室の開口部に回り込めば緑の屋根がかけられ、施錠してあった。石室位置図が掲載してある案内板は「壁画の一般公開は、春と秋の年2回を予定しています」という。見学した日は公開日ではないので、センターのレプリカを拝見しよう。同時期に発掘された、高松塚古墳の壁画に思いを致せば仕方無い。
なお、虎塚古墳の石室がはじめて開かれたときには、「やったぁー」「壁画だ!」という叫びがあがったと『東国の古墳と大和政権』(大塚初重著)で触れられている。

センターのレプリカ石室(上の大きな写真)は小さく感じられたが、長さ3m、最大幅1.5m、最大高1.5mである。円や三角といった幾何学模様と、武器や武具類がベンガラで描かれていて、簡素で好感がもてる。模様を描いた凝灰岩の表面に、下地として白色粘土を塗布したからかも知れない。
乳飲み児を抱く埴輪(ひたちなか市黄金塚古墳出土)レプリカ乳飲み児を抱く埴輪(黄金塚古墳出土)が展示したあったので喜んで撮影していたら、実物は東京と福岡の、はにわ展に出張中であった。これもレプリカなのか、残念。
そして、駐車場に戻ったら、隣の林が赤く色づいていた。もうスギ花粉の季節が始まるようだ。
<参考HP>
ひたちなか市埋蔵文化財調査センター>虎塚古墳
茨城県教育委員会>虎塚古墳