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| 岡・銚子塚古墳、盃塚古墳 ブドウ畑、モモ畑を横目に、笛吹市の八代ふるさと公園に上ってくれば、空は青く高い。空気も爽やかだ。見渡せば南アルプスや八ヶ岳連峰の、日本を代表する名山を遠望できる。 公園内には4等だけど、三角点もあった(下の小さな写真)。三角点はふつう高くて眺めのよいところに設置されるが、ここは眺望が良すぎるのか、墳頂ではなく平地に設置してある。 2つの古墳を覆う芝生は青空に映えて、子ども連れ、犬連れが古墳に付けられた階段を上っている。古墳名の銚子と盃、嫌いでは無いけど絶妙の組み合わせだなあ。しかも、花見用に有名な桜も控えている。 岡・銚子塚古墳 おかちょうしづかこふん (笛吹市八代町岡 八代ふるさと公園・前方後円墳・県指定) |
![]() (いずれも2025.10撮影) |
| 階段を上って後円部の墳頂に至れば、とっても眺めが良く雄大な気分になれる。粘土槨の主体部(竪穴式石室)はここにあって、江戸期の宝暦年間にはすでに発掘されて、銅鏡、鉄刀、玉類などが出土している。 前方部を通って階段を下りたら、案内板があった。案内板は平成6年と古く、合併まえの八代町教育委員会の名が末尾にある。掲載してある規模はつぎのとおりで、全長92m、後円部径48m、高さ7.5m、前方部幅41m、高さ4m。そして、いまは芝生をまとっている墳丘は往時、葺石で被われていたという。4世紀後葉の築造。 上の上段の写真は奥の後円部からてまえの前方部に掛けてで、下段は後円部の墳頂から盃塚古墳を眺めた写真。墳頂の、斜め横の芝生を植えていないところは、主体部の位置と規模を表わしているのかな。 <参考HP> 山梨県>遺跡トピックスNo.0498岡・銚子塚古墳〜県内屈指の前方後円墳〜 笛吹市>岡・銚子塚古墳(PDF) 盃塚古墳 さかずきづかこふん (笛吹市八代町岡 八代ふるさと公園・円墳・市指定) |
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| 岡・銚子塚古墳の前方部から盃塚古墳に向かった。望遠鏡があって、山々を見ようとしたら有料で、パスする。盃塚古墳の案内板も八代町教育委員会時代のもので、町指定なので(いまは笛吹市指定)、県教育委員会の名前は並記されていない。 規模は径23m、高さ4.5m。主体部は竪穴式石室で、副葬品には鉄刀、鉄鏃などがあった。5世紀の築造である。 案内板のよこには、甲州蚕影(こかげ)桜が石碑とともにあった。春には、2本のソメイヨシノが古墳に似合うのかな。 |