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丁間稲荷古墳 ちょうけんいなりこふん
(前橋市問屋町2-3-4・墳形、規模不明)
丁間稲荷古墳(前橋市)
(2018.3撮影。2025.8up)
今夏の暑さは規格外…、古墳見学の意欲はあるけど計画倒れに。そんな折、『古墳大国群馬へのあゆみ』(群馬県立歴史博物館)を読んでいたら、保留にしておいた丁間稲荷古墳が載っていた。95頁。
なので、古墳には間違いないだろうが、神社古墳というだけで具体的な説明は無かった。『群馬県古墳総覧』でも、該当する古墳を確認できない。

当時の写真を見直してみても、古墳についての標柱や案内板はなにも無かった。あるのは正一位丁間稲荷大明神と題する、総社地区史跡愛存会が立てた案内板。天狗岩用水を開削するため、丁間台(測量器)を設置した塚だという。慶長7年(1602年)の話で、天保年間には京都伏見稲荷を勧請している。以上、丁間稲荷古墳の名称についての由来だけはわかった。
また、ちかくから移設された笠薬師塔婆(写真の右上。覆屋あり)の案内板もある。この塔婆は平安末期から鎌倉初期に造られた、市指定の重文。仏教関係の塔婆を神社が受け入れたわけだが、今回は古墳ではなく、神社の説明になってしまった。