ホーム | 古墳 | 城郭 | 旧跡ほか

下増田上田中1号墳 
しもますだかみたなかいちごうふん

(安中市松井田町下増田上田中547-2ほか・円墳・県指定)
下増田上田中1号墳、T字形横穴式石室(安中市)
(いずれも2022.10撮影)
地名をそのまま古墳名にした、下増田上田中1号墳。後閑3号墳と同じような土地改良事業の祈念碑が迎えてくれたが、案内板は良好な状態だった。
ただ、墳丘は無く、案内板と標柱があるだけ…。平成7年度に土地改良事業による発掘調査がなされ、調査が終わったら埋め戻されたという。雑草が伸びてないのは、県指定のおかげかな。なお、石室の写真は案内板から撮った。

案内板によれば径12mの円墳で、後閑3号墳と同様、6世紀前半に築造され、横穴式石室は南に開口したT字形である。簗瀬二子塚古墳との関係も考えられている。
玄室を横長の、T字形にしたのは、埋葬頭位を東にするためではという(『群馬の古墳物語』<下巻>)。ちなみに、100mほど離れた2号墳はT字形ではない。
同じ県指定で同じような特徴であれば、墳丘が残って石室開口の後閑3号墳がベターと素人考えで思いながら、ちかくの松井田多肉植物園に向かった。