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三昧塚古墳 さんまいづかこふん
(行方市沖洲467-1・前方後円墳・市指定)
三昧塚古墳(行方市)
(いずれも2024.12撮影)
三昧塚古墳(行方市)住所の行方市は、「なめがたし」と読むのでお間違えの無いように。
冬空のもと、晴れていても風が舞ってとっても冷たい。駐車場には案内板のほかに、墳形をあらわす模型が設置してある。模型の説明プレートには、平成16〜17年度に築造当時の姿を復元するため整形して、三昧塚古墳農林公園として整備したという。
案内板によれば、全長85m、後円部径47m、前方部幅36.5m、高さは後円部8m、前方部6mで、プレートにある復元数値とは少しばかり違っている。5世紀後半の築造。

後円部墳頂へは傾斜がとっても急なので、下りは尻セードと考えていたら見学用の階段があった。階段に気付くのが遅れて、2段目まで登山してしまった。そして、「危険! 斜面を下りたり滑ったりしないでください」の、プレートもあるではないか。
箱式石棺は墳頂下2.7mに置かれ、副葬品としては金銅製馬型飾付冠、平緑変形四神四獣鏡、剣・短甲などが出土した。
(いま墳頂には白磁陶板で主体部の状況図を設置してある。)これらの遺物は現地には無く、明治大学博物館と茨城県立歴史館で保管している。金銅製馬型飾付冠は茨城県立歴史館に。
周囲を見渡せば眺望が良くて、筑波山が遠方に顔を覗かせていた。そして、前方部からは下方に目をやると、東屋が寒風に晒されていた。東屋は駐車場周辺にあったほうが、利用されるのでは?
最後に、3組の写真の説明を。上から順に墳形模型、後円部の様子、前方部から望んだ後円部である。
<参考HP>
行方市>三昧塚古墳公園 
行方市教育委員会>三昧塚古墳(市指定史跡)
茨城県教育委員会>茨城県三昧塚古墳出土品
<追記>
三昧塚古墳出土の金銅製馬型飾付冠(行方市)後日、『東国の古墳と大和政権』(大塚初重著)を読んでいたら、発掘時の様子に触れていた。
箱式石棺から20歳ほどの男子の人骨が発見され、頭蓋骨には金銅製馬型飾付冠が被されていたという。
馬型飾の付いた冠はほかに無く、4頭ずつ向かい合っている。案内板から撮った写真では左右に3頭だが、冠は丸いので4頭目が隠れているのだろう。同書238頁掲載の実測図では、冠が左右に延ばされて4頭ずつ8頭である。