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三ツ木城 みつぎじょう (桶川市川田谷・平山城) |
(いずれも2021.4撮影) |
案内板を探しても、なかなか見つからない。土塁に沿って水路が走っているので、水路に併走する遊歩道を南から北(正確にいえば北西)へ辿った。すると、小さな橋(写真1)があり渡ってまもなく土塁らしきが姿を現した(写真2)。 急な斜面で道はないが、一気に上る。城山公園はチューリップの咲く花壇や藤棚など整備されているのに、三ツ木城の遺構は自然に任せるままだ。 南は人家で、北は竹林が通せんぼしている。南北どちらも進めないので、遊歩道に戻って再び案内板を探していたら、新しいトイレの先にあった(写真3)。 案内板によれば、湿地ではない南方を底辺として北端を頂点とする三角形の囲郭である。14世紀に築城されたとされるが、居住者は定かではない。 案内板うらの水路はコンクリ製で意外に深く、ちかくに橋は無い。水路の幅は1mあるかどうか。初老の小生にとっては、クレパスを飛び渡る覚悟であった。お年を召された方、運動神経がイマイチの方は骨折、間違い無しです。自己責任になりますので、勇気ある撤退を。 土塁の急な斜面を再び登って空堀を確認するも(写真4で、左右が土塁)、周囲は深山に迷い込んだ様相であって、あえなく撤退する。廃城後は、人の手が入っていないようだ。そして、遊歩道にまた戻って歩けば、三角形の北端に達したらしく見学を終えた。 帰りに公園の展望台に上ってみたが、木々が遮って土塁のある辺りは確認できなかった。城山公園と名乗っていても、遺構は公園の外にあり、観光地化した城跡とは対極にあった。 |