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羽黒山五重塔 はぐろさんごじゅうのとう (鶴岡市羽黒町手向・仏塔・国宝) |
![]() (2000.8撮影) |
JR東日本のTVコマーシャル、山形県「修験の山篇」を見ていて思い出した…、羽黒山の五重塔はむかし訪れたと。たしか月山を登ったあとに、体力的にも時間的にも余裕があったので、羽黒山裾の杉林のなかを進んだが、探し出した写真は四半世紀まえの古いものだ。 平将門の創建といわれ、室町期に再建された。(創建は南北朝期との説もある。)明治の廃仏毀釈を乗越えて、こけら葺き屋根の葺替えは2024年9月に終わっている。高さは29m。 五重塔はふつう、区画されたお寺の境内にあるものと思っていただけに、杉に囲まれて孤高を守っているかのような塔には少しばかりの驚きと畏敬の念に打たれた。(出羽三山神社の境内になるのかも知れない。) ちかくに寄れば無彩色の、木地のまま長い年月を過ごしていたかのように見えた。そして、となりの月山にはスキー場があるくらいで、冬の風雪はいかばかりか。 以上が建築に疎い者の感想で、京や奈良にある美麗な塔よりも飾り気の無い素朴な姿に好感が持てた。 |